Swift の Tuple(タプル)

ここでは Swift のタプル (tuple) についてご説明します。


Swift の Tuple(タプル)の基本

Swift のタプル (tuple) は、() で囲まれてカンマで区切られた複数の値のグループで、それをひとつの値として扱えます。

タプル (tuple) の要素のデータ型はそろっていなくても大丈夫です。

var tuple1 = (5.0, "Test", 2, "ABC")

次のように、各要素に名前をつけることもできます。

var expDate = (month: "February", year: 2025)

タプルは Array と違って、要素を追加したり削除したりすることはできません。また、要素のデータ型を変更することもできません。

構造体やクラスなどを作らずに、複数の値を関数から返したい時などに便利です。


Swift の Tuple(タプル)の要素にアクセスする

Swift のタプル (tuple) の要素にアクセスしたい時は、インデックスか名前でアクセスできます。

インデックスは 0 から始まり、tuple.index のように指定します。

var expDate = (month: "February", year: 2025)

print(expDate.0) // month
print(expDate.year)

実行結果は次のようになります。

February
2025

存在しないインデックスや名前を指定するとエラーになります。


Swift の Tuple(タプル)の要素を変更する

Swift のタプル (tuple) のの要素は、同じデータ型のタプルを代入することによって変更可能です。

代入する新しいタプルに一部の要素だけを指定することはできません。

要素のデータ型と順番が合っていれば、要素の名前は指定しなくても大丈夫です。


それでは、expDate タプルの値を変更してみます。

var expDate = (month: "February", year: 2025)
print(expDate)

expDate = (month: "May", year: 2026)
print(expDate)

expDate = ("July", 2027)
print(expDate)

実行結果は次のようになり、タプルの値が変更されています。

(month: "February", year: 2025)
(month: "May", year: 2026)
(month: "July", year: 2027)

以上、Swift のタプルについてご説明しました。

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