Swift の変数
ここでは Swift の変数についてご説明します。
Swift の変数と定数
プログラミングで「変数」とは、データを入れる箱に名前ラベルをつけたのようなのものです。
「定数」というのは、変数と同様にデータに名前ラベルをつけたものですが、一度最初の値を入れる(初期化)すると、その後、値の変更はできません。
変数に値を入れることを「変数に値を代入する」と言います。
Swift で変数を定義する時は var、定数を定義する時は let というキーワードを使って次のように定義します。
- var 変数名: データ型 = 値
- let 定数名: データ型 = 値
Swift データ型については、別のページで詳しくご説明します。
次のコードでは、1 行目は value1 と言う名前の文字列型の変数を定義して ABC という値を代入し、2 行目は value2 と言う名前の文字列型の定数を定義して XYZ という値を代入しています。
var value1: String = "ABC"
let value2: String = "XYZ"
データ型は省略可能で、省略した時は値を代入した時に、その値によって変数のデータ型が決まります。
一度決まった変数や定数のデータ型を変更することはできません。
- var 変数名 = 値
- let 定数名 = 値
var value1 = "ABC"
let value2 = "XYZ"
値は代入せずに変数や定数をを定義することもできます。
- var 変数名: データ型
- let 定数名: データ型
var value1: String
let value2: String
value1 = "ABC"
value2 = "XYZ"
value2 は定数ですが、5 行目は初回の代入なのでエラーになりません。
変数の値を変更したい時は、新しい値を代入すれば変更できますが、let で定義すると定数になるので、違う値を再代入しようとするとエラーになります。
var value1: String = "ABC"
let value2: String = "XYZ"
value1 = "ABC111"
value2 = "XYZ222"
Swift の変数名のルール
Swift の変数名には、名前をつける時のルールが何個かあります。定数名のルールも全く同様です。
- 名前を数字で始めることはできません。
- 名前に空白文字、+ や - のような数学記号、矢印、ラインや罫線素片記号などを含むことはできません。
- Swift で予約されているキーワードは使えません。
ルールは覚えていなくても、ルールに沿っていない名前で定義しようとすると、エラーメッセージで教えてくれるので大丈夫です。
それ以外は、結構なんでも変数名にできます。おすすめはしませんが、こんな変数名でも大丈夫です。
var 変数名1 = "ABC"
var 🍇 = "ぶどう"
print(🍇)
また、Swift の変数名はケースセンシティブなので、大文字と小文字が違うと別の変数だと判断されます。
以上、Swift の変数についてご説明しました。