Swift の基本のデータ型
ここでは Swift の基本のデータ型についてご説明します。
Swift の変数のデータ型の指定方法
Swift では、変数を定義する際にデータ型を指定することもできますし、データ型を指定しないで、代入した値によって、その変数のデータ型を決めることもできます。
詳しくは「Swift の変数」でご説明していますが、データ型を明示的に指定して変数を定義するには次のようにします。
- var 変数名: データ型 = 値
- var 変数名: データ型
データ型を指定しない時は次のように変数を定義し、その値によってデータ型が決定されます。
- var 変数名 = 値
そして、Python などとは違い、一度決まった変数のデータ型は変更できません。
変数に違うデータ型の値を代入しようとするとエラーになります。
例えば、次のように number という名前の変数を定義して 1 を代入すると、number のデータ型は Int (整数) になります。
そこに "2" という文字列を代入しようとすると、Int 型に string 型の値は代入できませんよ、というエラーになります。
var number = 1
number = "2"
Swift の基本のデータ型
Swift の基本のデータ型には次のようなものがあります。
(例) はデータ型を指定せずに変数を定義し、値を代入した時になるデータ型です。
- Int - 整数 (例: value = 1)
- Double - 64-bit の浮動小数点数 (例: value = 1.5)
- Float - 32-bit の浮動小数点数
- Bool - ブール値 (例: value = true)
- String - 文字列 (例: value = "Hello")
- Array - 配列 (例: value = ["apple"", "orange", "banana"])
- Set - セット
- Dictionary - 辞書 (例: value = ["make": "Toyota", "year": "2020"])
データ型を指定せずに、浮動小数点の値を変数に代入すると、データ型は Float ではなく Double になります。
ですので、Float 型を使いたい時は変数を定義する時にデータ型を指定しなければなりません。
Set は Array と同様に値の集まりですが、Set のほうは同じ値は一度しか保持されず、値に順番の概念がありません。
Array と Set は値の書き方は同じなので、Set 型にしたい時は変数を定義する時にデータ型を指定しなければなりません。
詳しくは後ほどご説明しますので、今はこんなデータ型があるんだな、という程度に見ておいてください。
以上、Swift のよく使われる基本のデータ型についてご紹介しました。