Node.js を使って Push Notification（プッシュ通知）を送信する方法

Push Notification（プッシュ通知）を送信するには、Apple Push Notification service (APNs) に TTP/2 と TLS 1.2 以降で接続して Post リクエストを送ります。

「curl を使って Push Notification（プッシュ通知）を送信する」では、テストのために curl を使ってコマンドラインからプッシュ通知を送信しましたが、ここでは Node.js で、Apple Push Notification module for Node.js (node-apn) を使って送信するサンプルコードをご紹介します。

curl の時は、証明書の p12 ファイルを pem ファイルに変換しましたが、node-apn で送信する場合は、p12 形式のままで大丈夫です。

p12 ファイルをエクスポートしていない場合は「証明書から p12 ファイルをエクスポートし pem ファイルに変換する」を参考にエクスポートしておいてください。

Node.js を使って Push Notification（プッシュ通知）を送信する方法

まず、新規フォルダを作り、ターミナルでそのフォルダに移動し、以下のコマンドで Apple Push Notification module for Node.js をインストールします。

npm install apn --save

そして、同じフォルダ内に send.js というファイルを作り、以下のコードをコピーします。

var apn = require('apn');

var deviceToken = 'xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx';

var options = {
 pfx: '/Users/user1/Desktop/PushTestCertificate.p12',
 passphrase: 'password',
 production: false,
};

var provider = new apn.Provider(options);

let notif = new apn.Notification();
notif.alert = 'Softmoco Push Notification Test 123!!';
notif.topic = 'com.softmoco.PushTest';
notif.badge = 1;
notif.sound = 'default';

provider.send(notif, [deviceToken]).then((result) => {
 console.log('sent:', result.sent.length);
 console.log('failed:', result.failed.length);
 console.log(result.failed);
});

provider.shutdown();

deviceToken には「Push Notification（プッシュ通知）を受信する iOS アプリを作る」で取得したものを使います。

options の pfx には生成した PushTestCertificate.p12 へのパスを、passphrase にはエクスポートした際に入力したパスワードを指定します。

11 行目で options を指定して、apn.Provider クラスのオブジェクトの provider を生成しています。

13 ~ 17 行目で、apn.Notificationクラスのオブジェクトの notif を定義し、送信したいプッシュ通知の payload にあたる情報を指定しています。

notif.topic には「Xcode で Bundle Identifier を設定する」で設定した Bundle Identifier (com.softmoco.PushTest) を指定します。

19 行目の provider.send() でプッシュ通知を、Apple Push Notification service (APNs)に送信しています。

ターミナルを開きこのファイルを実行します。

node send.js

Push Notification（プッシュ通知）をこちらで作成した PushTest (com.softmoco.PushTest) の iOS アプリで受信できました。

以上、Node.js を使って Push Notification（プッシュ通知）を送信する方法をご説明しました。